アラフィフになって、少しずつ「やめたいこと」が増えてきた。
……いや、正確には。
「やめたいと思っていること」が増えてきた。
まだ、全部はやめられていない。いや、まだ多分何もやめられていない。笑
若い頃は、嫌われないように気を使ったり、疲れていても「まだ大丈夫」と頑張ったり。
休むことに、かなり罪悪感があった。
「これくらいできるでしょ」
「みんな頑張ってるんだから」
「私がやらなきゃ」
そんな言葉を、自分にずっと言い聞かせてきた気がする。
でも、アラフィフになって、少しずつ思う。
もう、そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?
……と。
とはいえ、長年染みついた「頑張り癖」は、そう簡単には抜けない。
疲れていても動いてしまう。
休んでいても、何かしなきゃと思ってしまう。
「今日は何もしない」と決めたはずなのに、気づけば洗濯物をたたんでいる。
今日は何もしない日です。
……なのに、なぜか掃除機を持っている。
どうやら私の身体より先に、主婦魂が動くらしい。
そんな私が、強制的に休むことになった。
骨折したからだ。
いや、笑い事ではない。
でも、人生って不思議なもので、
「ちょっと休んだほうがいいよ」
くらいでは休めなかった私を、骨折は問答不要で休ませてくれた。
動きたくても動けない。
やりたくてもできない。
最初は「困ったな」と思った。
でも、休むしかない時間の中で、少しずつ気づいていった。
休むって、こんなに大事だったんだ。
身体や心が休みたがっているのに、気合と根性で動かしていたんだな。
疲れているのに、「まだいける」と思っていたんだな。
今まで私は、どれだけ自分の身体と心に無理をさせてきたんだろう。
振り返れば、私は昔から結構な勢いで走ってきた。
ガンになった時もそうだった。
手術、放射線治療、抗がん剤半年治療を終えて3か月で、ホルモン治療をしながらまだ小学校低学年と保育園の子ども達もいて、かつらをかぶって、夜勤までして、仕事に戻った。
今思えば、
「私、そんなに急いでどこへ行こうとしたのだろう」
と思う。
もちろん、その時はその時でそうするしかないと思っていた。
家族のこともある。
仕事もある。
生活もある。
止まってなんかいられない。
だから頑張った。
頑張ることが当たり前だった。
でも今になって思う。
頑張ったことを後悔しているわけじゃない。
ただ、
もう少し自分の身体や心の声を聴いてあげてもよかったんじゃないかな。
そう思う。
そして今、骨折をして強制的に立ち止まってみて、ようやく少しわかってきた。
休むことは、怠けることじゃない。
誰かに迷惑をかけることでもない。
身体や心を大切にすることも、ちゃんと「頑張る」のうちなんだ。
そして、アラフィフになって、気になり始めたこともいっぱいある。
白髪を見つけて、
「え?昨日までなかったよね?」
と問いかけたり。
スマホの文字を、気づけば腕いっぱいまで遠ざけていたり。
「見えないんじゃない。照明が暗いだけ」
と言い訳したり。
昔の写真を見て、
「え?私ってこんなに若かったの?」
と驚いたり。
当時は当時で「もう若くない」なんて思っていたのに。
今から10年後の私が今の写真を見たら、きっと言うんだろう。
「この頃、若かったなぁ」って。
だったら、今の自分を「若くない」と決めつけるのは、ちょっともったいない。
シワも白髪も、疲れやすくなった身体も。
ここまで生きてきた証拠。
そして、今まで頑張ってきた証拠でもある。
だからこれからは、少しずつやめていきたい。
人と比べること。
無理をすること。
「私がやらなきゃ」と全部背負うこと。
疲れているのに、疲れていないふりをすること。
そして、
頑張り続けないと価値がない、と思うこと。
……とはいえ、まだまだ修行中。
「今日はゆっくりしよう」と思っているのに、何かしてしまう。
骨折して動けないのに、
「これくらいならできるかな」
と片足けんけんしながら洗濯物を干してしまう。
長年の頑張り癖は、なかなか手強い。笑
でも、少しずつでいい。
今までずっと頑張ってきたんだから、これからは少しずつ、
自分を休ませる練習をしてもいい。
若い頃には戻れない。
でも、若い頃より自分のことを大切にすることはできる。
アラフィフ。
身体はあちこちガタがくる。
老眼にもなる。
白髪も増える。
寝ても疲れが取れない。
でも、その代わりに少しずつ、
「無理しなくてもいいよ」
って自分に言えるようになってきた。
それだけでも、歳を重ねた意味はあるのかもしれない。
……と、ここまで書いて思った。
今日はちゃんと休もう。
そう思った5分後には、
「でも、洗濯だけ……」
って立ち上がりそうな自分がいる。
誰か私の「頑張りスイッチ」の場所を教えてください。
できれば、オフにする方法も一緒に。笑
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