先生にガンだと言われてからというもの、「なんで私が?」って理不尽さや怒り、恐怖、悲しみがごちゃごちゃに絡み合い、何処にぶつけたらいいのか分からないこの苛立ちと悲しみで子供たちを保育園に送った後、職場に向かう車の中で毎日泣いていた。今思えば私が唯一、1人に慣れる時間はそこしかなかった。
乳がんを調べてみるとなりやすい人の傾向が書いてあったけれど、わたしは年齢も若いし、子供も3人完全母乳で育てたし、背もそこまで高くないし、初潮も人並みの時期にきて特別早かったわけじゃない。家族や親せきにも乳がんはいないし、酒はたまにちょっとだし、たばこは吸わない。ひたすら「なんで?」と。
気持ちは納得も、落ち着く場所も持てないまま、言われた通りに予約を取ってRI検査やМRI検査を進めながら日常生活はがん診断後も何も変わらずバタバタと過ぎていた。
ーーーちょっと話は変わるんだけどね、
「ガンになってよかった」みたいな話をいう人もいるけど、わたしはガンには絶対なりたくなかったし、ならないで済むに越したことはなかったかな。
でも、なったことで『大切な友』は出来た。ガンにはなりたくはなかったけれど、いわゆるマブダチのガン友(笑)が出来たことは良かった。
彼女とはRI検査の日が一緒で、たまたま待合室で声をかけてくれたのがきっかけでそこからかれこれ13年経つ。
彼女がいてくれたことでどれほど救われただろう。一人じゃ決してあの「真っ暗で長くつらい先の見えないトンネル」を歩ききることは出来なかったと思う。手術、放射線、抗がん剤、ホルモン治療のフル治療で十年治療とかって普通に聞いて『はぁ?』と思うでしょ?
まぁね、治療ができることは有難いけれど、それにしてもトンネルの中にいた時間はとてつもなく長かった。でも、明かりを灯してくれる友が一緒に戦ってくれていたから私の孤独感は全然違った。
乳がんの種類や状態が違うから、治療する順番とかも違ったけど、お互いに情報交換をしたり体のことを常に心配しながら落ち着いて治療を受けることができた。本当にあの時彼女に出会えなかったら、私はきっとメンタルを保てなかったと思う。本当に「ありがとう」を何万回言っても言い切れないほど感謝をしている。
だから、もし今孤独に暗闇で苦しんでいる誰かがいたとしたら少しでも明かりを灯したい。
一人じゃないよ!ってほんとハグしてあげたい!辛い時は泣いていいよ。無理しなくていい。大丈夫じゃないんだから、気丈にふるまわなくていい。
ゴールはきっとあるから!大丈夫!
トンネルの先には、必ず自分なりの光が待っているから。
焦らなくていい、マイペースでいこう。
今日も明日も、ぼちぼちね。
⑦へ続く
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