術後、しばらく検査結果は出ないため、待っている間に放射線治療をすることになった。
真ん中の子供の小学校の入学式の前日に、照射部位が分かるように胸に紫色のペンで線を数本マーキングした。
その翌日からは毎日毎日約1か月がんセンターに通い、放射線治療を受けるんだけど、順番が来て呼ばれて中に入ると台があるから、病衣を脱いで上半身裸になって台に寝て、両腕をバンザイして治療を受けるの。
放射線技師さんたちは毎回男の人で、胸のラインに合わせて機械のライトを当てられたり、ラインが消えると両サイドから線を書き足されたりして…。病気だから、治療だから仕方ない!っと思うけど、やっぱり若い男性の前で上半身裸でバンザイするのは嫌で慣れなかった…。傷もあってバンザイが痛くて怖くもあった。
私は乳首の下あたりにもガンがあったとのことでブースト照射(追加)もした。
ようやく結果がでたとのことで、もう不安で不安でたまらなかった生検の結果を一人で聞きに行き、ステージや自分のガンの顔つき(乳がんには種類がある)、今後の治療方針について主治医と話し合った。
若年性乳ガンということと、ステージ的なこと、ホルモン耐性が弱いことから、抗がん剤をやれる初期治療をしておいたほうがいいかな、との説明があった。
ただ、先生は私に「どうする~?」と聞いてきた。
私はすでに子どもを3人産んでいたせいもあり、先生からは「もう出産予定は大丈夫だよね?」とさらっと聞かれた。(抗がん剤の副作用で妊娠しずらくなることがあるため、今後妊娠を希望するか確認し、希望がある場合は卵子を取っておくことをする)
抗がん剤にいいイメージは1ミリも持っていなかったから、出来ることならやりたくないのが本音だった。
けれど、自分が若くしてなったことやステージ、ホルモン剤があまり効かないタイプということで、すでに体中に散らばってしまっているかもしれない見えないガンを抗がん剤で今叩いて打ちのめしておかなければ!!
そうじゃなきゃ、またガンになってしまう…。そう思ったら「やりたくない!」「やりません!」という答えは私にはなかった。
なにせまだ子供たちが小さく、死ぬわけにはいかないんだ!!っていう気持ちが強かった。
抗がん剤をやらなきゃいけなくなったことをガン友に相談して、ほっとした。
ガン友は私とは違う抗がん剤から先に治療をしていたから、本当に心強かった。
抗がん剤もガンの種類が違うと薬も変わるから、同じ抗がん剤ではないけれど私が使う薬も副作用に脱毛があった。
女に生まれてきて髪がなくなるなんて経験したことないから、脱毛してしまうことが恐怖だった。
女のシンボルの胸に傷が出来てこれだけでも、もうかなりのダメージを食らっているのに、今度は人からも見えてしまう髪の毛まで抜けてしまうだなんて……。むごすぎる……。涙…。
ガン友に「髪の毛はショックだけど、命が大事だよ!!髪は治療が終わればまた生えてくるから!」と背中を押してもらって、そうだよね!命が大事だよね!頑張るぞ!って少し前向きになれた気がした。
一緒に辛さを分かち合い、お互いに涙した。。。
ほんとうに心の友がいてくれて、一人ぼっちじゃなかったことでほんとうにほんとうに救われていた。ガン友には言葉に表せないほどの感謝しかない。
その後、ガン友の知り合いのウイッグ屋さんを紹介してもらい、友達と同じ形のウイッグを買うことにした。
ウイッグは金額がピンキリで何十万もするものから数万のもの、医療レンタル、若い子がするおしゃれ用な1万円くらいの安価なものまでさまざまあったけれど、かつら!とバレることに恐怖を感じていたから私は人口頭皮がついている医療用のもので人口毛と人毛のミックスのボブのものを購入した。
実際ガン友が使っているのをみてすごく自然and似合っていてとてもかつらには見えなかったから、とても安心した。
ガン友に支えられながら、今後の抗がん剤治療への心の持ち方を整え、自ら『生きるために挑む』という覚悟を決めたのであった。
⑲へ続く~
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