「大丈夫」と言い聞かせた日々:術後1カ月のリアルな葛藤 ⑯

手術をして、1カ月が経った。

今でも朝の目覚めの時は、病気の事を考えてしまっている。きっと自分でも気づいていないけれど、頭の中は「癌」の不安、恐怖がこびりついて離れないのだろう……。

本当に朝の目覚めが悪い。

いつか、こんな不安や恐怖心を感じないで目覚められる日が来るのだろうか……。

再発への不安…、早くなくなればいいのに……。

ーーこれは、昔の自分の日記をそのまま書いたものです。ーー

無事に手術が終わり、退院してからは、いつもと変わらない日常生活へ戻ったはずでした。けれど、不安がずっとつきまとっていました。

病気になった「苦しい!」「つらい!」「怖い!」「ちくしょう!」という、くやしさや悲しみの感情。

それとは反対に、

「私は、強い!大丈夫!」

「立ち向かえ自分!」

「受け止めろ、自分!」

「仕方ない。認めて明るく人生を生きろ。頑張れ自分!」

今振り返ると、手術のあと病理検査の結果が出るまでは、リンパ節への転移の有無や治療がどうなるかも決まっていなかったのもあって、ずっと不安感が強かったと思います。

13年経った今は、不安がないと言ったら嘘になるけれど、10年治療が終えて1年過ぎたころ?辺りから、普段の生活から薄れていった気がします。

もし今、あの頃の私と同じように、暗いトンネルの入り口で途方に暮れている人がいたらーー。

「大丈夫だよ」と強く引っ張ることは出来なくても、「怖くて当たり前だよね」「そう思いながらでも、ちゃんと進んでいけるよ」と、そっと隣に座って温かいコーヒーを差し出すような気持ちで伝えたいです。

焦らなくていい。のんびり、あなたのペースで。

いつか必ず、ふっと力が抜けて穏やかな朝の光を感じられる日がやってくるはず。

だからどうか、今日のあなたを一番に労ってあげてくださいね。

大丈夫。大丈夫。大丈夫!

                 ⑰へ続く~

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